2014年07月29日

「第九回「ナレーション講座G」-並列の関係-」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

今回のナレーション講座は、次回ナレーション原稿に、
ナレーションの原則に基づいた「書き込み」をするためのルール「並列の関係」について皆さんにお伝えします。

極めてストレートなナレーションの原則については以下の通りです。

@抑揚をつけるのは禁止
A基本は頭高で適度に尻すぼみ
B間とスピードで調節する(唯一あなたが施せるアレンジ部分)


これらを達成するべく、これまでも様々なナレーションテクニックを学習してきました。

この原則の内「A基本は頭高で適度に尻すぼみ」は主語と述語の関係にある部分にしか適用されないと言いましたが、実はもう一つ例外が存在しています。


それは文章中の2つ以上の箇所が「並列の関係」にある時です。

例えば

彼らが現在警察犬としてこの街を守る二頭、チャッピーとエースです。

という文章があったとします。
「A基本は頭高で適度に尻すぼみ」の適用対象は主・述の関係にある
彼らが」と「チャッピーとエースです」となります。

これらを読んでいるうちは基本的に調子を下げながら読んでいくのが普通ですが、
この文章を「意味」の観点から推測すると、これは街を守る警察犬であるチャッピーとエースの2頭を紹介する文章であると思われます。

この文章をあなたに読むよう指示した人間が「チャッピー」か「エース」の2頭どちらかを強調するような指示を加えた場合か、もしくはこの街の警察犬としてチャッピーかエースどちらかが既に勤務しており、このナレーションが新たにどちらかが加わるといった内容のニュースの一部であるという情報をあなたが持っていれば、チャッピーかエースどちらかを強調して読むことは考えられます。しかしそうでもない場合、この二匹の関係性は対等です

よって「チャッピー」と「エース」はこの文章において並列の関係であるということが認められます。

つまり、「チャッピーとエースです」は本来ならば調子を下げながら読む述部なのですが、「チャッピーと」と言ったのと同じ速さ、高さ、大きさの声に戻してエース」と読むことになります。

つまり「チャッピーと」は下げながら読むのですが、「エース」を口にするときはもう一回声のトーンを戻すということですね。

じゃあ「チャッピーとエースです」ってどこを下げながら読むねん!?
ってことになりますが、ざっくり言うとこんな感じです。


チャッピーとエース.jpg


チャッピーと」と「エースです」に分けた場合、この2つそれぞれを同じ高さから読み落としていくイメージになります。


こうした、「○○と××」や「○○、××、□□、△△」などのように対等な立場のものが並んでいるものは「並列の関係」として処理する、と覚えてください。

それではまた次回


posted by Voice Closer 矢吹 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ナレーション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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