2014年09月02日

「第十三回「ナレーション講座H-4」-実践編-」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

ナレーション講座実践編の続きです。

課題文の「二文目」について分析していきたいと思います。


生涯学習ナレーションメモ.jpg



二文目も同じくまずは読み方の「調子」から考えていきましょう。
二文目をよく見てみると「○○は」や「〇〇が」といった「主語」にあたるものが存在しません。しかし「取り入れられました。」という述語は存在します。ではこの文章の主語はいったい何なのでしょうか。

その答えは「生涯学習は」です。しかし今回「生涯学習は」という主語はこの文章の中には存在しません。ではどうするのかというと、文章中のメモ「→」を見てもらえればわかる通りでしか、この場合は基本的に「取り入れられました」の部分しか読みの調子を下げません。つまり、文章の最後の最後まで調子を下げず「我慢して」読むのがルールです。

しかしそこで気になるのは下げる部分も一か所で、また「提唱された考え方で、」の後にしか区切り線「 / 」はないことを考えると


@「文章の頭から最後まで息がしっかり続かないかもしれない」ことと、
A「二文目全体のトーン(高さ)が一文目よりも低くなってしまうかもしれない」ことです。



@については、この文章自体が接続詞によって2つの文章「(生涯学習は)もともとはポール・ラングランによって提唱された考え方です。」と「(生涯学習は)日本では学歴社会を打破するために取り入れられました。」がくっついたものであることも考慮すると、区切りも少なく、比較的長い文章と言えます

Aについては、基本的にナレーション初心者の方は文章全体の読み初めの頃は比較的高いトーンから入ることができるのですが、二文目以降、つまり文章の途中になるとトーンが下がってしまう傾向にあること(本当はすべての文章を同じ高さから読み始めなければならない)、下げる箇所が一か所だけであることで、無意識に低いところから読み始めてしまう可能性が高いことが理由として挙げられます。

そこで二文目は最初に「」という文字を入れています。
矢吹も無意識に低いところから読み始めてしまうことがあるので、
二文目も高いトーンから入らなければ…」という意識を、このメモを通して頭の中に存在させるようにしています。

記号のつけ方はお任せしますが、途中の文章に対しては「高いところからはいる」という意識を発生させるチェックをつけておくことをオススメします。


そして最後はこの文章の「重要ワード」を考えます。
ポール・ラングラン」という、おそらく一般の方からはあまりなじみのない人物の名前は、ゆっくりと言わないと聞き取れない可能性が高いです。
また「学歴社会を打破するために」は、生涯学習について二文目が最も伝えたい内容ですので、ここもチェック。それぞれ□で囲ってあります。

次回はついに三文目。

今までの講座の内容をフル活用して考えてみてくださいね


posted by Voice Closer 矢吹 at 21:34| Comment(2) | TrackBack(0) | ナレーション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。ナレーションの間がわからなくて色々調べているうちにこちらのブログにたどりつきました。

こちらでは調子を→で表していますが、
これは音の高さが一定ということでしょうか?

もともとは(一瞬ブレス)などは
もともとは↓と「は」でさげず、
もともとは→と読んでつづけるのが正解なのでしょうか?

まだ理解が追い付いていなく大変申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

Posted by at 2016年07月10日 20:52
ご質問ありがとうございます。


調子を表した「→」についてですが、こちらは仰るとおり 音の高さとして認識いただいて問題ないかと思います。音の大きさも(声の大きさ)も少し下げる場合もありますが、一文の中での調子の変化については、『文末では音の高さが低くなる』ことを意識されると、うまくいくはずです。

そしてこの【一文の中での調子の変化】と【単語のアクセント】というものは別のものとして考えてください。「→」の記号はあくまで一文全体のトーンの基準を表したもので、実際に一文の中に含まれている単語ひとつひとつにもアクセントが当然含まれていますので、たとえば「〜という人物によって」というフレーズは"人物"の「ん」の部分で下がるようなアクセントをもっていますから、そこは下げていただいて構いません。

取り上げていただいた「もともと」という単語はアクセント辞典において後続の助詞はいわゆる「平板」アクセント(辞典内では横一線棒で記載されているかと思います)となるルールですので、サンプルとなる矢吹も間違えて読み上げてしまっているため申し訳ないのですが、「もともとは」というフレーズの中では調子を下げずに、アクセントも平板でお読みいただければと思います。


まずは単語ひとつひとつのアクセントを正確に発音できるようにし、それを正しく読む中で一文全体の中では、「→」のメモ部分は高さを維持しながら読むことが大切です。

「間」についてお調べということで、ここでご紹介している「一瞬の間」は、この場合「もともとはを平板で読んだ場合も"は"で下げて読んだ場合いずれも、「もともとは」の後に一瞬の間を入れることをおすすめします(【調子】、【単語アクセント】、【間】は原則として別ルールで干渉し合わないため)。しかしあまりに「間」を意識しすぎて この"間"が一瞬でなくなってしまうと不自然さをもってしまうため、続けて読んでも構いません。あくまでこれは「ポール・ラングラン」という単語を引き立てるための自分のブレス準備と、一瞬の間による後続単語の強調を狙ったものなので、続けて読んでもこの単語が際立って聞こえるならば、間をとらなくても問題がないのです。

長文となってしまいましたが、ご理解の一助となれば幸いです。
Posted by Voice Closer 矢吹 at 2016年07月11日 17:48
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