2015年05月13日

マイク前? それとも舞台上?

どうも、声優派遣屋の矢吹です

すごくお久しぶりのブログ講座です...。
大変長らくお待たせいたしました。
さて今回は「役者としての自分の適正」を知るための1つのポイントについてお話しします。

よく「昨今、声優志望者が多すぎる」という話を耳にします。
プロの声優さんや業界関係者の方などをはじめ、こう仰っていますが、これに関してはまず間違いがないと思います。
その「多すぎる声優志望者」が集まる「声優養成所」ですが、私自身もそういった場所に一時期通わせていただいていたこともあり、養成所を卒業し「事務所所属による声優の道へ進まなかった人」たちが次にどの道へ進んでいくのかというのは、ひとつ興味をもっていたところでもありました。これに関しては以下のパターンが多いように思います。

・上京して別の養成所に通い直す。(※養成所がローカルだったため)
・片っ端からオーディションを受けて回る。
・劇団に入ったり、自分で劇団を立ち上げて演劇を始める。

かの大手プロダクションが運営する養成所でもそうですが、
声優事務所には「俳優演技のその先に『声優』がある」というビジョンを掲げてレッスンを行っているところが非常に多いです。そのため「声優のレッスン=マイク前」と考えている先の多くの声優死亡者は、レッスン内容に肩透かしを食らうことも多いようです。


ではこの「俳優演技のその先に『声優』がある」とはどういうことなのでしょうか。

実際体感としてどうなのかは人それぞれとして「声だけで表現」するのは業界では非常に高度なことであるとされています。舞台上の演技ならば動きも使い、今まさにそのシーンの状況を全身で伝えられるというよさがあり、これは日常生活で私たちが行っていることと大きな違いはありません。しかし「マイク前の演技」は「声だけ」で感情はもちろんそのシーンの雰囲気など、舞台演技よりも多くの情報を伝えなければなりません。「声だけ」にそれらの多くの情報を詰め込んで表現することは、まず「舞台演技」による全身を使った表現において、「日常生活ならば私たちはどうするのか」を理解していなければできない、というのがこの理論の根本です。

なんとなく、わかりますよね。

実際に多くの養成所がこの方針で声優を育て、養成所を出た声優たちが世の人々に感動を与え、人気声優となって人の心を掴み、離さないという事実は、演技論においてこの理論が少なくともどこかある部分では正しいということを示しています。

私自身、これは正しいと思っていますが、私はあまりこういったことを気にしませんし、別の考え方で声の活動をされている方にもお会いしてきました。

しかし養成所に通って「俳優演技」や「舞台演技」を学んだことで、
卒業後にそちらへターゲットを絞って活動していく「元」声優志望者も多いのです。
こういった人たちが「劇団に入ったり、自分で劇団を立ち上げて演劇を始める」人たちです。



しかし「マイク前」と「舞台上」では演技において非常に大きな違いがあります。

マイク前」では私たちはそのキャラクターになりきって話すことが求められます。プロ声優がまれに「声優という職業はなりたいもの何にでもなれるのが面白い」といった発言をしますが、まさに役に与えられた設定に自分を近づけていくことが大切です。

マイク前=役のキャラクターに自分を近づける


舞台上」ではたとえメイク等をしたとしても動きや顔立ち、体型、声質などは「役であるとき以外の普段のあなたを引き継いで」行います。もちろん元からあった作品を舞台で演じる場合にはこの限りではありませんが、「マイク前」が自分を別のキャラクターに近づけていくのに対して、「舞台上」ではキャラクターをあなたに近づけていく必要があります。

舞台上=自分に役のキャラクターを近づける

内容次第ではこの逆を求められることもありますが、それぞれの世界への導入はここにあると考えます。
きっと声優を目指す途中で舞台を志すようになった人たちは、こういった「自分に、役のキャラクターを近づける」ことに魅力を感じた人がおおいことでしょう。

これを見てみて、あなたはどちらが好きですか。

なんにでもなれる、自分を違うものに見せられる「マイク前」か、
それとも、自分自身の魅力を最大限に引き出し、役のキャラクターも自分に取り込んで表現しきってしまう「舞台上」か...


私は「マイク前」です。
だから今も「声優派遣屋」にいて、こんなことをしています(笑)
posted by Voice Closer 矢吹 at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月08日

オーディション攻略法「自己評価と他己評価E(最終)」

どうも皆さんお久しぶりです
声優派遣屋の矢吹です

少し間が空いてしまいましたが、
声優派遣屋のブログ「オーディション攻略法」の第一章
自己評価他己評価」が今回でついに最終回となります。

これまで、オーディションにおける審査員の評価(=他己評価)を乗り切る手段についてそのポイントをお伝えしてきましたが、この「他己評価」を周りの友人に訊いたり、過去に自分が他人から受けた評価をもとにしたりすることで集めていただいたと思います。

自己評価とその見直し(→講座A参照)、
そしてそこに更に他己評価の視点を加えることで(→講座B参照)
自分の「本当に得意とするもの」を洗い出すことはできたでしょうか。

自分の得意なものをいくつか確認することはできましたか?

ここで前回(→講座D)でご紹介した「期待値」の原理を使うことにします。
(下図参照:近日更新予定)

どうすれば相手を自分に「一目惚れ」させ、
相手に「期待」をもってもらえるのでしょうか。

ここで初回の講座(→講座序章)でお伝えした「ギャップ萌え」を狙います。
単純に二つ以上の側面をもっているキャラクター性はこの業界にとって魅力的で、それだけで相手を惹きつける可能性が高いです。無論、徹頭徹尾 性格も言動も変わらない一貫したキャラクターの声優を募集しているオーディションなどは別ですし、中には一つの方向性(キャラクターの種類、ナレーション等の仕事の種類など)に特化した人材を欲しがる場合もあるでしょうが、この業界では多彩なスキルをもつ人材が重宝されることは間違いありません。他己評価の視点を加えたうえで自分に残った複数の長所を、うまく時間内に「2つ」出すことを頑張りましょう。3つ以上出すとたいていの場合「時間オーバー」や「中途半端」といった結果に終わります。残った長所の中から、自分がそのオーディションで見せるにふさわしいと思うものを2つ選び、自己PR、自己アピール、自己紹介、得意な演技などなど… そのオーディションの題材に組み込んでいきましょう。

ここで一つ注意しておくことは「無理に三枚目を狙う必要はない」ということです。

最近特にこの「二面性」を出そうとして、
無理に「お笑い」に走る人たちが多くみられます。
もちろん悪いとは言いません。それで審査員を笑わせられたらよいですし、
真面目な演技を「ギャップ萌え」の片側に置くなら、もう片側はその対極にある「三枚目キャラクター」ともいえます。

ただ、真の目的を思い出してください。
やべぇ、こいつ欲しい…」と相手に思わせることでしたよね。
そのためにその三枚目は果たして本当に必要なのか
もっと見せるべき自分が他にいるのではないか、再考してみてください。

誰もがお笑い芸人のようなトークで相手を笑わせることができるわけではありません。
例えば同じ話を考えて練習したとしても、自分がやると妙につまらない話に聞こえることもあります。かくいう矢吹もよく何か話をしたり作ったりすると「お前N〇Kのナレーション(やドキュメント番組)みたい」と言われます。それはそれでよいことです。ただし、普段の喋りや作る話がそう聞こえるならば、なんとなく「お笑いには」あんまり向かないんじゃないのか…というのは皆さん、予想はつくはずです。

変な話、「頑張りすぎたように見えるお笑いは痛々しい」のです。
お笑い芸人の人たちでさえ、あれだけのモノを見せるにはかなりの時間の練習をしています。

一つだけ、ギャップ萌えを狙うとよくありがちな話なのでお伝えしておきますね

正直、審査員の「感覚」が評価基準となる世界で自分を認めてもらうのは容易ではありません。しかし仮に一度失敗したからと言って諦めてはいけません。
事務所の傾向や応募したキャラクターとの相性など、自分の実力以外に自分の合格を左右する要素はたくさんあるのです。

しかし、だからといって「今回はたまたま運が悪かったんだ」ですべてを片付けてはいけません失敗したオーディションと自分の得意のどこに相違があったのかをきちんと考えなければいけませんし、時にはもう一度今の自分を「他己評価」してもらって、どう見えるのかを見直してみることも必要です。

決して簡単な道のりではありませんが、数多のチャンスのうちのたったひとつでも、掴むきっかけにこのブログがなれたら幸いです。

今後も、技術的課題や、オーディション対策など、あらゆる内容でブログを更新していきますのでよろしくお願いします
posted by Voice Closer 矢吹 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月04日

オーディション攻略法「自己評価と他己評価D」

他己評価を乗り切るためには...。

どうも、声優派遣屋の矢吹です

近々オーディションを受けるご予定の皆さんは「他己評価」集め、順調でしょうか。

今回皆さんにお届けするのはこの世界における
他己評価」というものの考え方についてです。
視点は二つ。


まず、なんのために自己評価したあとに、他己評価とその自己評価のギャップを埋めるのか。これは、当たり前のことですがオーディションの場において皆さんを評価するのは、オーディションを開催する芸能プロダクションなりなんなり、要するに「自分以外」の人たちです。
一つ目の視点は、この「他己評価」の曖昧さ、不透明さについてです。

例えば学校のテストや資格試験などを受けた場合、そのほとんどは学力試験として
「〇〇点」と、目に見える数字が結果になって出てきます。問題ごとに配点がしっかりと記述されており、合格・不合格や成績が決定するときには「あなたの得点は70点でした。合格には80点が必要なので、あなたは不合格です。」と不合格の理由を明記することができます。

しかし、私たちが受けようとするようなオーディションや、他にも面接試験などは基準となる点数や条件が明記されていないものがほとんどで、仮に書いてあったとしてもその基準はたいていの場合、不明瞭です
オーディション講座の第一回で「やべぇ、こいつ欲しい…」と相手に思わせることがオーディションの唯一の目標であると書きましたが、やはりそれくらいオーディションの基準というのは「感覚的」なのです。

単純な技術だけではなく、審査者・採点者側の好みなどもやはり評価ポイントに少しは入ってきます。明確に「これがダメ」というわけでなくても「なんか冴えないからダメ」という場合もあります。それでいてそのフィードバックもされません。つまり自分のどの部分が合格に至らなかったのか(それが感覚的なものであるのかどうかについてさえも)を知ることができません。


もちろん滑舌問題の読み上げ等が課された場合、「これができているから」「できていないから」という明確な基準も出てきますが、それらができていなくても、場合によっては合格することだってあり得ます。

それがいわゆる「期待値」というもの。他己評価の二つ目の視点です。

例えば私たちがとある異性に一目惚れしたとします。(恋愛感情でも、一瞬で好きになった芸能人でも結構です。)
きっと私たちはその異性に対して「こんなよさもあるんじゃないかな。」、「もしかしたらこんなこともできるんじゃないかな」なんて想像します。

矢吹でいえば…、そうですね…
すっごく綺麗な女性を目撃したら、やっぱり心のどこかで
笑ったらもっと素敵なんだろうなぁ」とか「モテるんだろうなぁ…」とか考えちゃいます。
その人が実際に笑うと本当に素敵でもっと矢吹の心を打つかどうかはわかりませんし、その人が実際にモテているかどうかもわかりません。
でもそんな「期待」や「羨望の眼差し」みたいなものがどこからかこみ上げてきて、それを相手に向けてしまいます。

オーディションというのはこの「一目惚れ」に似ています。
相手が本当に期待通りの力を持っているかはわかりません。でも、期待するだけの力を持っている「気がする」。オーディションでいえば、その人を起用することで他の人たちを惹きつけることができる「可能性」をもっているそういう人たちの発掘がオーディションにおける審査者側の目的なんじゃないかと思います。


だってその人が出演することで、お客さん側がなにも感じず、途中でアニメやドラマの視聴をやめてしまったら、途中でゲームをやめてしまったら、CMに興味を持ってくれなかったら…その人を使う意味って、ないですよね?


いずれにせよ曖昧で抽象的ですが、こうして審査する側の人間の気持ちになってみると、少しだけ自分を客観視することができますし、他己評価による自己評価とのギャップ修正の意味も少し見えてくるのではないでしょうか。


では今日はこの辺で
posted by Voice Closer 矢吹 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月02日

オーディション攻略法「自己評価と他己評価C」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

6月29日掲載の『オーディション攻略法「自己評価と他己評価B」』では
他己評価の重要性について説明いたしました。

他己評価とは世間があなたを見る目。
自分では自分を○○だと「自己評価」していても、実際他人は自分を××だと評価している場合がある、ということでした。

オーディションの中で審査員に見てもらおうとあなたが
自己評価」の中で考えた内容は、本当に正しく審査員に伝わるのかを調べるためにも、
自己評価」と「他己評価」のギャップを埋め、より伝わる表現の仕方を選択することが、これからオーディションに臨むあなたの「課題」です。

そこで前回の最後には、周囲の人からの「他己評価」を集めよう、とお伝えしました。

どれだけ集まりましたか?? もしくは、かつて自分が受けた「他己評価」をどれだけ思い出すことができましたか??

なかなか数が集まらないという人のために…
たとえば、苦い記憶かもしれませんが、昔 恋人に振られた原因や、友人と喧嘩したときなどがあれば、その理由を思い出してみてはいかがでしょうか。

前者でいえば矢吹は昔「あなたは結局自分のことしか考えていないのね。
って言われて振られてしまった記憶があります…
もちろん矢吹自身は自分ではまったくそんな気はなかったのですが、
兎にも角にも相手の目には矢吹の行動なのか言動なのか、その両方なのかはわかりませんが、「結局自分の利益のためにしか動いていない」ととられてしまった、ということです。相手の「人を見る目」が確かかどうかはわかりませんがむしろこういった「辛い記憶」にこそ自分の自分の本性が見え隠れしているのかもしれませんね。

他にも矢吹は去年まで、演じるキャラクターは自分の声質の上ではクールなキャラクターが似合うと思っていました。ところがいろいろな役を演じているうち、「矢吹にはこれが似合うね。」とされたキャラは「ヤンデレ」と「無気力系主人公」でした。

ヤンデレはちょっと危ない感じのキャラクターですね
相手のことを狂おしく愛してしまっているがあまり、周りが見えなくなって普通ではちょっと考えられないような狂気的な行動に走ってしまうようなキャラ。

ねぇ…どうしてボクのところから離れていこうとするの…?? こんなにも君のことを愛してるのに…。」とか言いそうな。

無気力系主人公は、「涼宮ハルヒの憂鬱」の「キョン」にはじまったような、
普段は「あー、もう…やってられるか。」と気だるさを前面に出していながら、
いざって時には少し熱血漢を見せるキャラ。(見せないキャラもいますが…。)
斜に構えて、物事を少し曲がった角度から見ているタイプのキャラですね。

クールが似合うだろう、という「自己評価」だけでは見えてこなかった部分です。

かといって他己評価」を絶対視する必要性はありません
他己評価を受けた上でも、実際にオーディションの中で表現するのはあなたです。
自己評価」は「自分ができると思ったもの」であるはずです。
どうかそれを大切に、でもそれは本当に正しいのか、他己評価集めと、自己評価との比較、もう少し頑張ってみてくださいね

あ、それと、他己評価は自分との関係性が様々なひとたちから集めた方がいいです。
友人、同僚、先輩、後輩、上司、恩師、家族、恋人、隣人...etc...
その人たちが普段、あなたのどんな部分を見ているのかによって
評価も変わってくるはずです。
posted by Voice Closer 矢吹 at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月29日

オーディション攻略法「自己評価と他己評価B」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

今日も「オーディション対策講座」をお届けしてまいります。

前回、前々回と「自己評価と他己評価」の中でも
主に「自己評価」についてお送りしてきました。

自己評価のポイントは
@ありのままの自分の姿を書き出す。
A短所は長所に変えてみる。
B長所に変えられない短所や必要性の低い長所は躊躇なく切り捨てる。


というのが結論でした。

では今回からは少し「他己評価」について見ていきましょう。

オーディションや面接などの場で相手に自分のよさや魅力を伝えるためには、
自己評価」をした上で、この「他己評価」との違いを見つけていくことが大事です。

簡単に言うと、

自分が自分のことを○○な人間だと思っていても、
他人は自分のことを××な人間だと思っていることがある。

ということです。

自己評価の際には皆さんに「繕わず、ありのままの自分の姿を」とお伝えしましたが、
やはりその上でもやはり人間は「完全に主観から脱却する」ことは不可能なのです

できる限り自分を客観的に見て評価していても、
相手にはその自己評価通りには思われていないということが多々あります。

元気に振る舞っていたつもりでも、相手に「そんなに元気ではない」と捉えられたとしたら、それはあなたが「元気ではなかった」ことになるのです。

この世界(声優や演劇、ナレーション等)ではこういう考え方があります。

つまり、
相手にそう伝わったものはそういうことになる。」ということです。

とあるキャラクターの苦しそうな演技をあなたがしたとします。
でもそれは相手(審査員やお客さん)には「平気そうに」見えたとします。
そうしたらそれは「あなたが演じたキャラクターは平気そうだった」ということになります


この世界では「相手に正しく伝わって初めてそういう表現ができたことになる」のです。

この考え方のもとでは、
皆さんにしていただいた自己評価はあくまで「自分自身」による自分の評価です。
あなたがもともと他人からあなたの自己評価通りの人間ではないと思われていた場合などは、相手にはあなたの意図とは真逆の意味が伝わってしまうことがあります。

自己評価の弱み.jpg

そのため、自己評価をした皆さんは次に「あなたがどのような人であると思うか?」という「他己評価」をなるべく多く周りの人から集めてください
普段、自分は周りからどんなことを言われているかを思い出してまとめる、等でも大丈夫です。

他己評価」を集め、「自己評価」と比較し、その差を見つけ出しましょう。
他己評価」とは世間があなたを見る目です。
審査員や観客・視聴者の人たちはどのような人たちなのかはわかりませんが、
その人たちがあなたを見たときにおそらくあなたが集めた「他己評価」と同じような印象をもつことでしょう。

自己評価」をもとに考えたあなたの魅力を、本当にほかの人たちは魅力だと感じているのかどうか、「他己評価」によって分析していきましょう。

というわけで、今回の宿題は「他己評価集め」。頑張りましょう
posted by Voice Closer 矢吹 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月28日

オーディション攻略法「自己評価と他己評価A」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

本日お送りするオーディション対策講座は、
前回に引き続き「自己評価と他己評価」について。

前回のラストで皆さんに、まずは「自己評価」してみてください、とお伝えしました。
無理のない、ありのままの自分を書き出すことができたでしょうか??

例えば矢吹の一例を挙げるならこうです。

長所 / 得意
・それなりに練習しておくと、人前でベラベラと喋れる。話すのが好き。
・人の目を気にするので、周囲を見て段々と合わせていくことは得意。
・中〜低音域のボイスがやや得意。


短所 / 苦手
・何をするにも期限ギリギリ。
・自分から人にガンガン話しかけていくのは苦手。
・三枚目のキャラクターは苦手。


こうして見ると典型的な臆病者で怠け者タイプに見えますね(笑)

矢吹自身もこういう自分を実はあまり好きではないので、
直さなきゃなぁ…と思う時はあります。
ナレーションとか朗読とか人前でプレゼンとか、そういうの大好きなんですけど、
それでも仕込み不足で本番を迎えると膝がガクガク、汗もびっしょり…
おまけに「何事もギリギリ」なんて短所もついていますから、準備がギリギリであまり練習もできなく、万全の状態で本番を迎えられることは実は多くありません。

しかしまぁ今までの人生の積み重ねで矢吹も、そして皆さんも今の自分になっているわけですし、人間そう簡単には変われないことがほとんどです、残念ながら。(かといって開き直っていいということではありませんが...)

そこでまずは、長所と短所を聞かれた時のド定番。
「短所は〜ですがひっくり返すと…」という、短所の逆転長所化をまずは狙いましょう。
そして、それでも思いつかなければ諦めて切り捨てる。その短所は見えないようどこかに隠しておく。

矢吹でいうと、
・何をするにも期限ギリギリ。
→追い込まれた時にすさまじい力を発揮する(別名:火事場の馬鹿力)
・自分から人にガンガン話しかけていくのは苦手。
→「周囲を見て合わせていくことは得意」の反対だから別にいいや。
・三枚目のキャラクターは苦手。
→できないし、諦めた!! カット!!

そしてこれにより増えた長所を見てみると
@それなりに練習しておくと、人前でベラベラと喋れる。話すのが好き。
A人の目を気にするので、周囲を見て段々と合わせていくことは得意。
B中〜低音域のボイスがやや得意。
C追い込まれた時にすさまじい力を発揮する(別名:火事場の馬鹿力)


となります。

ここからさらに、あなたの受けるオーディションに合わせて、
オーディションの中で見せるべき「長所」も厳選しましょう

ここがよくある間違いなのですが、
オーディションというのは大体において同じ時間に多くの人たちが受けます。
当然、オーディションでのひとりあたりの持ち時間も限られてきます。
例えば「2分間で自己PRしてください」と言われたら、あなたならいくつあなたの長所をここに盛り込みますか??

大抵2つ、多くても3つが限度でしょう。

今長所は4つ残りました。
その中であなたが審査員に見せたいもの、
あなたの魅力が相手に伝わると思うものなどを2〜3つに絞り、
その2分間で話してください。

一番駄目なことで、多くの人たちがおかすミスは
伝えることを盛り込みすぎて全部中途半端に終わること」です。
このように自己評価の手順は

@ありのままの自分の姿を書き出す。
A短所は長所に変えてみる。
B長所に変えられない短所や必要性の低い長所は躊躇なく切り捨てる。


となります。

しかし実際にはこれだけでオーディションの中身を決定するのは危険
次回お話しする「他己評価」の観点を入れてみて、再考してみましょう
posted by Voice Closer 矢吹 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月27日

オーディション攻略法「自己評価と他己評価@」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

昨日に引き続き、今日も声優派遣屋のブログは
オーディション攻略法」のテーマでお送りいたします。

今回からが本格的なオーディション対策講座になるわけですが、
第一回は「自己評価と他己評価」です。

多くの人はこれらの言葉を聞いたことがあると思いますが、
仮に言葉を知らなかったとしても文字から意味は推測できますね。

自己評価→自分で自分を評価すること。
他己評価→他人が自分を評価すること。

単純に言うとこうなります。
世間の目とか、評判とか、そんなのも後者の「他己評価」に含まれます。

自己評価他己評価.jpg

オーディションの場で自分のどんな部分を見せるのか
自由に振る舞ってよいオーディションの場であれば、そもそも何をするのか

そう考えたときに、普通は自分の「得意なもの」をやろうとするはずです。
この「得意なもの」を探すことがオーディションにおける「自己評価」です。
自分にはこれができる、だからこれを見せようという考えのもとに選ぶのですからね。

この「自己評価」はオーディションだけでなく、何かの面接試験等の際にも「あなたの得意なことを教えてください。」「自己PRをしてください。」などと問いかけられ、求められることがあります。

そして、実はそんなに元気じゃない人が「私、元気なのが長所です!!」と売り込んでみても、案外そういう「繕った自分」はバレてしまうもの。まれにすごく自分や他人を騙すのがうまい人もいますが…。まずは「適切に自己評価」をして自分の得意なものをリストアップしてみましょう。

声優を目指すのであれば
・どんなタイプのキャラクターを演じるのが得意か(どんな声の系統が得意か)。
・普段の自分はどんな性格か。
・声優という職業を考えたときに自分が誇れる長所はあるか。(※これに関してはないならないでまだ大丈夫。その場合はいかに「やべぇ…こいつ欲しい」と思わせるあなたの「可能性」を相手に伝えることができるかどうかです!)


朗読などの「声」に関する特技があれば長所としてカウントしていきましょう。

そしてその逆の
・自分の不得意なこと

についても挙げていきましょう。

というわけで、まずは「自己評価」をしましょう。
大切なのは、まずは「無理のないように」ということ。
誰かに自己評価(分析)の結果をいきなり発表するわけではありません。
これは…できることにしておいた方がいい気がする…といった考えは必要ありません。
本当にできると思ったこと、できないと思ったこと、得意なこと、不得意なこと、
あなたのありのままの姿を自分で確かめましょう。

それをもとに、また次回講座も見てみてください。
posted by Voice Closer 矢吹 at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月26日

オーディション対策記事掲載開始!「やべぇ...こいつ欲しい」と思わせるためには。

どうも、声優派遣屋の矢吹です
6月ももうそろそろ終わり…
これから本格的に夏に突入していきますね

新生活にもだいぶ慣れ、落ち着いてきたこの時期に、
新しいことにチャレンジしてみようかな? という方もいらっしゃると思います。
その「新しいこと」が「声優」であった場合には、声優派遣屋が皆さんの力にきっとなれます!!

この声優派遣屋のブログではこれまでも、「うまく喋るには講座」の中で滑舌や無性化に関する内容をお届けしてきましたが、今後定期的に「オーディションの攻略法」について紹介していきたいと思います。

まぁしかしオーディションと言っても様々で、
矢吹の能力で受かるオーディションもあれば受からないオーディションもあります。それは逆に皆さんにも言えることで、皆さんが現在の能力で受かるオーディション、受からないオーディションがあるでしょう。

それにオーディションに関しても以前滑舌講座で触れましたように諸説あり、
やれこうするといい、ああするといい、自分の魅力をアピールせよ、笑顔がなんだのと、

色々あって正直なところ

「そんなん知るか。」って感じですね。

ただこれらも当然間違っているわけではなくて、
オーディションと呼ばれるものすべてに共通する唯一にして最大の目的を達成するために必要な要素である「可能性が高い」ものです。できるに越したことはありません。

そしてそのオーディションの目的というのはたったこれだけ。

相手に「やべぇ…こいつ欲しい」と思わせるということ。

皆さんが今後オーディションやその対策、結果で悩むことがあったら必ずこれを思い出してみてください。究極の目的は『相手に「やべぇ…こいつ欲しい」と思わせるということ。』

もちろんオーディションにもよりますが先ほど少し触れたような「笑顔の人」はなんとなく相手に好印象を与えることが世間一般的には当然多いです。だからオーディションについてのアドバイスをもらう時いつも「笑顔をふりまけ」と言われるのですね。いやまぁ中にはホラー映画の死霊役のオーディションで、狂気的な笑みを浮かべるちょっと危ない人が「やべぇ…こいつ欲しい」と思われることもあると思います。そういうオーディションの数は少ないと思いますが、ないとは言いません。

ただ、それを今すぐに受ける予定があれば別ですが、そんなことありませんよね。
じゃあ普通のオーディション対策をしよう!
ということで「やべぇ…こいつ欲しい」と思わせる要素を2つ。

・第一印象 (見た目や第一声、礼儀)
・第二印象 (二転三転して判明した第一印象とは違う印象)

よく言われることですね。
要するに、オーディションに王道で臨むならば、
相手にまずよい印象をもたせて、ギャップ萌えを狙えということ。

しかし、あくまで王道。
この手法で攻めてくるライバルたちはごまんといます。
(これを超える『真の王道』も存在しますが...)

じゃあ王道やーめた、と、そういうことではなく、
王道を極めることは悪いことではありません。
なぜならやってみることでその短所がわかりますし、正直オーディション直前になって
「あれ、ホントにこれでいいのか…??」ってなることは珍しくありません。
そんな時にひとつ持ちネタとして持っておくのもいいんじゃないでしょうか。

長くなりましたが、兎にも角にも次回から時折、
オーディション攻略法」というテーマでも
声優派遣屋のブログをお届けいたしますのでお楽しみに
posted by Voice Closer 矢吹 at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする