2014年07月19日

「第五回「ナレーション講座C」-主語と述語の関係を見つけ出せ-」

どうも、声優派遣屋の矢吹です
7月17日掲載の「第四回「ナレーション講座B」-極めてストレートなナレーション-」では、例文を一つとりあげ、極めてストレートなナレーションをする際のポイントである

@抑揚をつけるのは禁止
A基本は頭高で適度に尻すぼみ


この2つを守ったうえでどのように話すべきかを説明しました。

よい例(ナレーション).jpg

結論としてはこのように読めばよかったのですが、
この図の中の「段々下げる部分」となっている「声優派遣屋は」「承っています」の2つの箇所はどういう関係性にあるのでしょうか?

簡単に言えば「主語と述語の関係」です。
正確に言えば主部と述部の関係とも言えますが、細かいことはさておき
要するに「○○が」「××する(した)」という2つの関係性を文章の中から見つけ出すことが大事です。

声優派遣屋は声に関する様々な依頼を承っています。

この文章で最も大事なのはとりあえず「声優派遣屋は」なにかわからないけど「承っている」ということです。では何を承っているのかというと「(様々な)依頼」です。ではなんの依頼かというと「声に関する」依頼です。

極めてストレートなナレーションを行う時は、まずこの「主」と「述」の関係を見抜きます

例えば「たかし君が昨日の夕方に公園で友だちと遊んでいた。」という文章は「たかし君が」がこの「主」にあたり、「遊んでいた」というのが「述」の部分に当たります。それ以外の「昨日の夕方に」「公園で」「友だちと」という部分は「たかし君が遊んでいた。」というこの文章の軸に「いつ・どこで・誰と」という二次的な情報を付加しているだけなのです。

こうした二次的な情報は「A基本は頭高で適度に尻すぼみ」の原則による「段々と調子を下げながら読む」読み方には基本的には該当しません。多少くらい読んでいる中で下がってしまっても問題ありませんが、まずは極めてストレートなナレーションを読み上げるときには「主・述」に関する部分だけを下げながら読むように心がけてみてください。これが極めてストレートなナレーションを行うための追加ルールです。

次回以降、課題と合わせて、この法則に従っている例と従っていない例をご紹介する比較動画をアップいたしますのでお待ちください。


posted by Voice Closer 矢吹 at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ナレーション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月17日

「第四回「ナレーション講座B」-極めてストレートなナレーション-」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

7月12日掲載の「第三回「ナレーション講座A」-ナレーションの原則はなぜ大事か-」では、極めてストレートなナレーションを練習していくにあたり、なぜナレーションの原則を守ることが大切かについて説明しました。自分にとって気持ちの良いだけのリズムではなく、「他人が聞いていて気持ちの良いリズム」を作り出すことが大事なんだ、と解釈していただければ大丈夫です。

ナレーションの原則として紹介した

@抑揚をつけるのは禁止
A基本は頭高で適度に尻すぼみ


この2つは相互関係にあります。片方の意識が崩れるともう片方にも影響を及ぼします。


次の文章は声優派遣屋の事業内容を端的に紹介した文章です。
一度声に出して読み上げてみてください。

「声優派遣屋は声に関する様々な依頼を承っています。」

以下はこの文章を読むときにありがちな、極めてストレートなナレーションを行う上ではあまりよくない例です。

悪い例(ナレーション).jpg

何がよくないのでしょうか?
まず、「@抑揚をつけるのは禁止」というルールに見事に反しています。

確かに声優派遣屋は「声に」関する依頼を受けているのであって、決して土木に関してやコンピュータに関しての依頼を受けているわけではありません。無意識にでも強調したくなるポイントではあるのですが、それはあくまで声優派遣屋というあなたにナレーションを依頼した相手があなたに「ウチは声に関してやってるから、そこんとこ強調しといて。」と指示した場合です。そういうオーダーを受けた時にはそれはもう「声に」を存分に強調して読んであげてください。しかし今やっているのは「極めてストレートなナレーション」です。特定の箇所を極端に持ち上げるのはやめてください。それに、また追々紹介しますが抑揚をつけなくても「声に」を強調することはできます。

そしてもうひとつ、「A基本は頭高で適度に尻すぼみ」のルールの上で、下げるべきところだけではなくそのままでよいところまで下げて読んでしまうことで「尻すぼみになりすぎ」ているのです。

矢吹流ではありますが、ルールに則って読むとこうなると思います。

よい例(ナレーション).jpg

図の中で「段々と下げる部分」になっている、要するに「A基本は頭高で適度に尻すぼみ」の変化に関わる部分にはどんな関係性があるのか、そうでない部分はいったい何なのか、またこの上で「声に」の部分を強調したい場合はどうするのか、次回またご紹介します。

ルールに則った読み方をもう一度よく見てみて、極めてストレートなナレーションのルールを守る更なるルールについて、次回までに考察してみてください
posted by Voice Closer 矢吹 at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ナレーション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月12日

「第三回「ナレーション講座A」-ナレーションの原則はなぜ大事か-」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

7月10日掲載の「第二回「ナレーション講座@」-ナレーションの原則-」では、
ナレーションの中でまず極めていくべき「極めてストレートなナレーション」は

@抑揚をつけるのは禁止
A基本は頭高で適度に尻すぼみ
B間とスピードで調節する(唯一あなたが施せるアレンジ部分)


の3点を意識するということをお伝えしました。
細かなポイントについては挙げていけばキリがないのですが、
まずここをおさえていれば最低限「聞けるナレーション」にはなります

では最初に@、Aについて、なぜこれが必要なのかをお話しします。

第一回「ナレーション講座」-イントロダクション-では、
例えば方言が身についている方は極めてストレートなナレーションを行おうとすると、方言のリズムと合わなくて気持ちが悪いかも…というお話をしました。これは方言をもっている人だけに限らず、ナレーションの世界に触れたことがないならほぼすべての人が同じように「自分にとって気持ちのよい話し方のリズムやアクセント」というものをもっています。


変な話になりますが、学生の皆さんでいえば全生徒の前で話す生徒会長や代表、または校長先生などの話し方が「うっとうしい」と思ったことはないでしょうか。他にも人前で話をする人や、時にはプロの声優さんやその方が演じられているキャラクターさえ「うっとうしい」と思うことがあると思います。それはなぜかといえば大体においてその人やそのキャラクターの喋り方が「自分にとって気持ちのよい話し方のリズムやアクセント」ではないからです。

スローテンポな人とハイテンポな人が話をしていると、どうしてもスローテンポな人はハイテンポの人の話についていけないし、ハイテンポな人はスローテンポな人を置いてどんどん喋ってしまう図を想像して…といえばわかりやすいでしょうか。

会話.jpg

ちなみにこの図だと赤の文字で喋っている人が不規則にいきなり声を大きくしたり小さくしたりしている様子が想像できますでしょうか?? そして青文字の人は一定のテンポで棒読みかの如く喋っていますね。
ナレーションにおいて@もAもできていないと、このように自分の気持ちの良いリズムで喋っているというだけで、赤文字のセリフがとても見辛いように私たちがこういう不規則な話し方を聞いていても当然同じように聞き辛く、青文字のような一定のテンポのセリフを聞いていても飽きてしまったり、結局「あれ、話聞いてなかった。で、何の話だったっけ??」ってことになってしまったり…。

逆に@、Aを行うことは、
人によって気持ちの良いリズムはそれぞれあれど「万人にとって都合のよいリズム」(絶対とは言い切れませんが…)を作り出すことになります。ナレーションのような不特定多数の人に向けて情報を発信するお仕事では、まずこれを作り出せるかがカギになります。これを作り出せさえすれば、聞いていて不快にならない、そして「あなたのナレーションを聞いている人が何も考えずにぬぼーっとして聞いていたとしてもすんなりとその情報がたった一度聞いただけで頭に入ってくる」というナレーションになります。

では次回から、これを目指してレッスン開始です
posted by Voice Closer 矢吹 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ナレーション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月10日

「第二回「ナレーション講座@」-ナレーションの原則-」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

昨日より開始しましたナレーション講座
矢吹独自の観点も交じっておりますため、今後記載する内容に「そんなバカな」と思われることもあるかもしれませんが、まずは見てみてください。

まず昨日お伝えしたのは、ナレーションの練習を始めるにあたり、
ナレーションの中でもまず「極めてストレートなナレーション」を練習しよう、ということです。

この極めてストレートなナレーション、
良くいえば「ブレない、そして乱れない美しいナレーション
そして悪くいえば「なんの捻りもないつまらないナレーション」です。
こう言ってしまうと語弊があるかもしれませんのでお伝えしますが、
「つまらない」というのは、遊び心やアレンジがない、という意味です。

極めてストレートなナレーションには
きちんと話すことで「情報を相手に正確に伝える」という大切な役割があります。

目標は、「あなたのナレーションを聞いている人が何も考えずにぬぼーっとして聞いていたとしてもすんなりとその情報がたった一度聞いただけで頭に入ってくる」ことです。

ではまず基礎の基礎の基礎です。
アナウンスにも通じるところがありますが、
極めてストレートなナレーションは

@抑揚をつけるのは禁止
A基本は頭高で適度に尻すぼみ
B間とスピードで調節する(唯一あなたが施せるアレンジ部分)


の3点を意識して行います。

@に関しては「じゃあつまり棒読み?」と訊かれると、そうではありません。
例えば「昨夜、○○市で火災が発生しました。」という文章があるとすると、
この文章の助詞である「で」や「が」、また「しました」の部分を妙に音を大きくしたり高くしたりして強調する方がいます。極めてストレートなナレーションではこれはまずNG。

Aの原則に基づき、この文章は以下のようなイメージで読みます。

ナレーション-高さ.jpg

基本は文章のはじめの方が大きく、あとの方が小さくなっていますね。
横一線になっている部分に関しての説明などはまた後々していきます。
Bに関する技術的な説明も追々していきたいと思います。

まずは、極めてストレートなナレーションの原則として、
「文章の最初から最後にかけて、だんだん小さくしながら読むんだー」ということと、
「言葉を強く言うとかして強調するのはダメなんだー」ということだけ
知っておいていただけたらと思います。

それではまた次回
posted by Voice Closer 矢吹 at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ナレーション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月09日

「第一回「ナレーション講座」-イントロダクション-」

どうも、声優派遣屋の矢吹です

今日からは「ナレーション」に重点を置き、
いかに綺麗なナレーションに聞こえるようにするのか、
その方法を探っていきたいと思います。

「声」を使った世界においては、演技やフリートーク、朗読など様々なものがありますが、ナレーションは滑舌などの技術が最も影響しやすく、相手にその能力の程が伝わりやすい項目です。

そして「ナレーション」と言ってもその中にも様々なものがあり、
ニュースキャストがその最たる例である極めて「ストレート」なナレーションから、
バラエティ番組やCMで使われるような、「誇張する」ナレーションまで、
方法論も様々なものが存在しています。


しかし、ナレーションをこれから極めたいと思うならば、
まず行うべきは極めて「ストレート」なナレーション。
オーディションやコンテストなどでその技術を見られる可能性が高い項目です。

テレビでご活躍されているナレーターさんのような面白くて味のある独特なナレーションをしてみたい、という方もいると思います。お気持ちは結構ですが、まずはこの極めてストレートなナレーションをマスターしてください。これから学んでいくナレーションスキルを見ていくと、「テレビではもっとみんな自由にやってる!!」と思うかもしれません。しかしプロのナレーターさんたちはどこかで必ず正しいナレーションの原則に則ってやっているはずです。そうでないとしたら、それはその人のカリスマ性が技術云々なんて抜きにして圧倒的にある場合です。しかし、そんなことはないハズですよね。自由なナレーションはあなたのカリスマ性がもし本当にすごく驚くほどに高い場合か、ある程度ナレーションで活躍なさって、あなたに一定のブランド力が出てきてからにしてください。

とはいえもちろんCMなどで人を惹きつける「誇張する」ナレーションのようなものも練習は必要です。しかしあくまで基礎の基礎である、極めてストレートなナレーションからいきましょう。基盤を固めるのです。

様々なナレーション.jpg

そして「極めてストレート」なナレーションというのは、かなり自分を抑制していかなければなりません。地方の方言が身について離れない、という人は方言を喋るとき、かなりリズムに乗ってしゃべることができると思います。なぜならその人にとってはその「方言のリズムが気持ちがよいから」です。そういった人たちにとっては極めてストレートなナレーションはそのリズムが崩れて気持ちが悪いかもしれませんし、意識していないと方言のリズムになってしまうこともあり、難しいかと思います。

しかし、これができなければ
ナレーションの世界の門は完全に閉ざされたも同然」なのです。

それではイヤだという方、
次回から一緒にナレーションの勉強をしていきましょう
posted by Voice Closer 矢吹 at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ナレーション講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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